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第39回 全国城下町シンポジウム 高岡大会

記念フォーラム

記念フォーラム
[時 間]9:30~10:30
[会 場]射水神社(録画)
[テーマ]「高岡古城公園を愛すべき地にする」
[講 師]中井 均 氏
滋賀県立大学 教授(専門:考古学 中・近世城館遺跡 近世大名墓)

高岡古城公園の歴史や歴史的価値をわかりやすく講義していただくとともに、現代の高岡古城公園の在り方を、全国の城下町を例にとってどのように向き合っていくことで、より地域に愛される象徴の地としていくかを講演頂きます。
① 高岡築城の意味と構造
400年の歴史をもつ高岡城跡は何故この地に建造しなければならなかったのか、時代背景と照らし合わせながら講演を頂き、今は姿を成していない高岡城跡であるが、当時、日本でも最強の軍事要塞と言われ、今なお城跡の至る所で当時の英知を感じ取ることが出来ることを知っていただく。本来、多くの人の考えは城=天守閣であるが、天守閣は城のごく一部と言っても過言ではなく、むしろ、高岡城こそ天守閣は無いものの、残存率の高さは日本でも有数であることを発信頂く。

② 明治以後の高岡城跡の歴史 ⇒ 古城公園を選んだ
一国一城令により、高岡城は廃城をせまられる。廃城した城下町は荒廃の道を辿ることが世の常であったが、民を愛する利常の優秀なリーダーシップのもと町民がそれに答え商工業のまちとして発展していった。開府から僅か5年で城がなくなり町となっていった背景から、昨今高岡は開府ではなく開町400年と呼ぶようになった極めて異例な土地柄であり、町民が公園として残すことを熱望し、現代にいたる。その特異な歴史に触れる。

③ なぜ動物園があるのか ⇒ 世界遺産姫路城にも動物園がある
動物園は近年できたわけではなく、明治時代からすでに建造されており、市民に開放されています。高岡城跡を市民にどう捉えてもらいたかったのか、そういった願いや思いを考察いただきます。

④ 城跡をどうまちづくりに活かすのか ⇒ 各地の事例から
高岡城跡には城そのものは建造物としてありません。城跡なのだから、再現してみてはどうかという意見は多数あるかと思います。しかしながら歴史や文化は常に織り成されながら進んでおり、復刻することは未来を向いているかどうか甚だ疑問も残ります。真のまちづくりと城跡と我々のアイデンティティついて講演いただき、歴史文化遺産という先代からの遺産をそのまま守り続けるだけではなく、資産として捉え今後のまちづくりにおいてどのように運用・活用していくべきかを考える機会とします。