大会概要
event outline
大会テーマ
~継翔~
町民の心意気とものづくりの職人魂が織り成す
鳳凰鳴けり彼の高き岡へ
第39回 全国城下町シンポジウム 高岡大会 大会理念
CORE1
誇り~城はまちの起源であり、資源である~
慶長14年(1609)、加賀藩二代藩主前田利長公はこの地に城を築いて「高
岡」のまちを開きました。しかし、幕府の一国一城令によって高岡城は廃城とな
り、明治3年には高岡城址が民間払い下げの危機に直面します。しかし、有志市
民の手で買い戻され、明治8年の「高岡公園」認定を経て、平成26年度末には
「国史跡指定」を受け、翌年度に国の認定を受けた「日本遺産」の構成文化財に
位置づけられるなど、高岡城跡の活用が図られてきました。人々の心に息づく高
岡城跡は市民の象徴であり、憩いの場や観光資源であり、形を変えながら、発展
的に継承されることで高岡のまちを創ってきた歴史に触れ、城下町を背景とした
各地域のまちづくりについての燈火となる大会、まちの発展に資する大会としま
す。
CORE2
心~町民文化が育んだ自主自立の精神と創意工夫の精神~
三代藩主利常公は、高岡城の廃城で敬愛する兄 利長の開いたこの町が廃れてし
まうことを惜しみ、さまざまな庇護を与えて商工のまちとして再生を図りました。
その繁栄を担ってきた高岡の特産産業の一つ「高岡銅器」の始まりは、利長公が
高岡のまちの産業振興策として、現在の金屋町に鋳物工場を開設したことよりま
す。昭和初期には、銅・鉄器の鋳物技法をもとに、今や富山県のリーディング産
業となったアルミニウム産業へと派生させ、近年は錫を用いた曲がる銅器やデザ
インの融合等、新商品創造などが図られてきました。このように、町民が自主自
立の精神(前に進む力)と、ものづくりに求められる創意工夫の精神(創造し向
上させる力)により高岡を飛翔させてきました。
2003年高岡大会は「よみがえれ町衆の心意気」のもと、まちは自分たちで
創るとの気概の再確認から、共に地域を創る意思を表現した大会でした。本大会
は現在の我が国が人口減少等の未知なる時代にあることから、経済を含めた高岡
の歴史文化や創造力溢れる町民の精神性に触れ、自身とまちの可能性、まちづく
りに必要な心を感じられる大会とします。
CORE3
希望~持続・発展的な地域(まち)「たかおか」へ~
全国城下町シンポジウムが大会開催の歴史を重ねてきた中で、日本は高度成長
からバブルの崩壊、超高齢化、人口減少社会へと移り変わってきたところであり、
現在は、地方も国も、財政や環境など、あらゆる面で「社会の持続可能性」が強
く意識されています。こんな時代だからこそ、先人たちが英知と努力によって築
き上げた歴史や文化、産業などの財産を単に継承するのではなく、改良や新たに
創造することでまちを次なるステージへと発展させていくことが肝要です。まさ
に高岡は廃城からこれを実現してきたまちであり、本大会を通じて高岡の歴史と
精神を学び、未来へ自信を持って歩む契機となる大会にします。
大会スローガン・シンボルマーク
「窓から見た高岡」を基本構想に、右上に全国の「全」の字を配置し、丸窓のふすまをイメージして制作しました。右下側に高岡城を築いた前田家の家紋を花柄にリデザインしてパターン配置し、右上側には国の名勝「雨晴海岸」を有する日本海を、左側には地面から大仏・雲・太陽の順に、高岡のシンボル「鳳凰」が空高く羽ばたいていく様を表現しています。また、中央上側のぼんぼりで祭礼を表現しつつ、そのデザインを大会会場の1つ国史跡「高岡城跡(高岡古城公園)」で例年開催されている、桜祭りのぼんぼりから着想を得て制作しました。
こんなにも身近に地域(まち)の魅力が溢れていることを高岡や周辺に住まう市民へ気づいて頂きたく、このようなデザインとしました
ご挨拶
主管LOM理事長
花田 将司
まずは、新型コロナウィルスの影響ならびに、先の大豪雨の被害を受けた全ての皆様に心よりお見舞い申し上げます。
さて、新型コロナウィルスが世界中に猛威を振るいはじめ、早くも半年が過ぎました。依然、多くの方々が甚大なる被害を受け経済活動・生活自体がままならない状況が続く中、第39回全国城下町シンポジウム高岡大会の開催の決断が迫られました。開催か中止か延期か。延期にしてもいつまでなのか。開催にしてもどのように開催するのか。新型コロナウイルスそのものよりも、それに伴う対人的軋轢がメンバーを苦しめました。私たちの前には本当に多くの壁が立ちはだかりましたが、「年内開催」と云う1つの答えを出しました。多くの団体や企業で大きなイベントや大会、事業が中止を迫られ、「地域」そのものが元気を失いかけていることを目の当たりにしました。そしてそれは今、私たちの暮らす「たかおか」だけではなく、日本国中の地域が元気を失いかけていることに気が付きました。なんとか地域の皆様に元気を届けたい。なんとか全国の皆様に「たかおか」へお越し頂き、こんな風に大会をやれば地元でも事業やイベントが開催できる。そんなものを感じ、持ち帰り、地元で実践して頂きたいと思うに至りました。大会を再構築する中で全城シン本来の目的に立ち返り、「地域の人達と共に地域のもつ可能性を見出す」そんな大会にしていかなければならないと強く感じました。
現在、メンバー一同、コロナ対策をしつつ、全力で地元や県内をはじめ全国へと駆けずり廻り、大会の準備をしております。今回の大会は「Web」と「現地」を活用したハイブリット型の大会としました。初めての試みです。思うような進捗ではいかないときもあります。納得頂けない部分、賛同いただけない部分もあるかもしれません。当日はトラブルもあるでしょう。しかし、私たちがやっているのは「挑戦」です。是非、皆様のご寛大なお心で私たちの挑戦を見届けて頂き、ご支援ご協力をお願いしたいと考えています。JCは始動団体として、常に新しい運動を展開し、「明日」のために「今日」の犠牲を払う団体です。有事こそ青年の魂を輝かせ、地域の活力の為に影響を与えていく存在でなければなりません。必ずや、素晴らしい全国城下町シンポジウムをお届けすることをお約束いたします。全国に散らばる同志の皆様方の多くの登録・Webでのご視聴・各LOM2名の現地参加を心よりお願い申し上げます。
実行委員長
米田 恵樹
この度、公益社団法人高岡青年会議所は、2003年以来17年ぶりに全国城下町シンポジウムの主管を獲得し、2020年5月22日より3日間、第39回全国城下町シンポジウム高岡大会を開催いたします。
全国城下町シンポジウムの目的は、全国の城下町の青年たちが一堂に会し、地域(まち)の人達と共に、地域のもつ可能性を見出すための機会です。
参加都市は66都市、過去の大会を見ると、参加人数は市民、JCメンバーを含めると延べ1万人に迫る大きなまちづくり事業となります。
そして、今回の大会では「誇り」「心」「希望」が感じられる大会にしていきたいと考えています。
私たちの地域には有形の資産として、国の史跡に指定された高岡古城公園を基軸とした多くの誇るべき歴史・文化財が溢れており、先人から脈々と受け継がれてきた誇るべき歴史・文化財に触れ、地域の魅力を再確認できる機会を創出します。
また、無形の資産としては優秀な指導者である三代目藩主利常公と当時たかおかに住まう町民の力によって荒廃の危機にあった城下町から商工業の地域へ発展させてきた自主自立の精神と創意工夫の精神の「心」があります。
その、ものづくり(伝統産業)で培った精神性が感じられる大会にしていくと共に、来場される方々に心からのおもてなしをしていきたいと考えています。
そして、本大会で何よりも大切にしたいキーワードは「希望」です。たかおかは多くの誇るべき文化・歴史や伝統産業、前述した精神性を有した市民が多く存在しています。
何も言わなくても既に地域の為に尽力してくれている組織や個人は多くいるはずであり、そのつもりは無くとも、結果、それが地域の為になっていることもあるはずです。
そのように何気ない生活をたかおかで送っている市民達はこの地域の宝であり、有形資産も無形資産も多くあるこの地域は強いという事。
そして、そのアイデンテティ有する市民達が少し意識し行動しさえすれば地域の持続可能性は高まり、更には自主自律と創意工夫の精神によりオリジナリティ溢れる発展を再び遂げることが可能であるという事。
そのことこそが、たかおかの未来を明るく照らす地域の「希望」になると考えています。
そしてそれは、私たち青年会議所メンバーにとっての希望となり、来県してくれた他LOMのメンバーが地元に帰り、改めて自分たちのまちに向き合う機会を創出していきたいと考えています。
是非、多くの皆様方のご来場をお待ちしています!